/img05.ti-da.net/usr/t/o/m/tomiton/top_res200_1.jpg" alt="だいこんの花姉妹店" >
だいこんの花 安謝店 098-861-8889 那覇市安謝620
だいこんの花 小禄店 098-859-5556 那覇市高良3-11-1
だいこんの花 美里店 098-929-3133 沖縄市東2-5-8(旧:沖縄市美里1336−3)
ランチ 月〜金 11:30~16:00(L.O.14:00) 土・日・祝11:30~16:00(L.O.14:30)
ディナー 月〜金 18:00~22:30(L.O.21:00) 土・日・祝17:30~22:30(L.O.21:00)
2009年05月23日
森は肥料なしで育っている。
今沖縄で、ナサラ農法の普及の講演会に参加したり、農場での実践で気付いたことを書きます。
農業技術の勉強を本格的にはじめている訳ですが、「基本」となる「有機農業」の「概念」と
現代社会のねじれた「農業」の現実に悩んでいたところ、ナサラ農法に出会いました。
近藤先生や今井田先生が話される「自然土壌再生理論」について、自分なりに消化したくネットで
検索してみました。
「土壌を改良して、植物が育つ環境を整えること」は、すでに多くの農法の中で語られてます。
ちょっと異色だなと思ったのは、「アープ・トーマス・オルガ菌」です。
HPでは、
アープ・トーマス博士とトーマスバクテリア
アメリカの若き医師アープ・トーマスは、自然界と人類の健康について深い関心を抱いて研究を志し、
『食糧の健全なる栄養源は、土壌にある』と確信して各地の土壌を研究していく中に、
豊穣な土壌ほど多くの微生物が無数に存在している事を発見・解明しました。
以来、半世紀にわたって土壌バクテリアと農作物に関する研究に没頭し、
南北アメリカ大陸はもとより世界各地でバクテリアの採集に専念した。
その間、合衆国政府及び各大学の応援を得て、数々の実験を繰り返し、
誰もがなし得なかった土壌バクテリアの利用法と、バクテリアの純粋培養に成功しました。
また、トーマス博士は、フランスのパスツール研究所にも度々出向して、
乳酸菌の研究にあたり、人類の腸内で生存できる乳酸菌の研究に成功し、
品名を『アシドフィラック』と命名した。
この事は、世界中の医学界から称賛され、1911年パスツール研究所の文献にも記載され、
パスツール研究所は、トーマス博士の功績を称える意味で、アシドフィラックの版権をトーマス博士に
贈呈しました。
1953年トーマス博士は、有機物質の発酵機を発明し、『アープ・トーマス・ダイゼスター』
と命名し、世界に発表しました。
このダイゼスターは、バクテリアの発酵メカニズムに、最良の環境を与え、短時間で有機物質の分解が
可能で、1日〜3日で優秀な有機肥料を製造できる装置です。
当時トーマス博士は、都市ゴミをダイゼスターマシーンにて製造した有機肥料を、
“オルガノ”と称し合衆国の各地農場に提供し、
彼等の農場から幾多の称賛の詞が送られています。
その後、欧米各地にダイゼスターマシーンの装置が建設され、
トーマスバクテリアの使用によって有機肥料として抜群の成績を治めています。
人類の「健康」に生涯を捧げた“偉大なる開発者”として、アープ・トーマス博士の名は、
歴史に刻まれ、永遠に不滅であります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
作物と土壌と微生物
土づくりをしっかり行った微生物豊富な土壌では、
土に張る植物の根から、無数の毛細根が発達し、よりいっそう微生物の餌と棲み処が増し、
作物が健全に生育できる様になります。
植物の根は、炭水化物、アミノ酸、有機酸などを分泌しており植物の根の周囲に棲む微生物は、
それらを求めて集り、互いに助け合う事により、微生物の方もアミノ酸や核酸の塩基類を始め多
種類のビタミン類を分泌し、作物の根へ供給しているのです。
このように植物の根と微生物は共存共栄しているのです。
アープ・トーマス曽田研究所では、曽田氏と、現社長の佐藤忍氏による液体化製法に成功し、
臨床試験を繰り返しながら、菌種の組み合わせ、使用倍率などを適性化し、
今日の特殊高濃度有機液体肥料「E・スケール&健康家族」が誕生しました。
更に研究と臨床を重ねているうちに、あまりにも一定した菌種の働きが「炭素率」の高い有機物を
多用した圃場の「窒素飢餓」と、生物等の未分解物が多い圃場での急激な分解による根の障害等がで
ること等を確認する事により、益々アープ・トーマス・オルガ菌の平らな働きに自信を覚えながら、
経験を経て1999年に、現在のアープ・トーマス・オルガ菌の概要と、
効果的使用方法マニュアルを作成するに至りました。
(株)バイオ・グリーン社は、『自然環境農法』と命名した農法で、肥沃な土壌形態を造ること、
『豊かな実りは自然の土壌から』を基軸に多くの方々の理解と、これからの農業、
そして地球規模での環境問題に貢献できる事を願うと共に、
歴史を経てアープ・トーマス・オルガ菌を継綬して来た諸先生方の意思を抱きながら、
それを伝え、多くの方々に喜んで頂きたく、現在、全国各地を廻り、「土づくり」の話を
させて頂いている所であります。
微生物にも様々な種類があります。
微生物の種類はおよそ細菌1,600、菌類(カビ)45,000、原生動物 44,000と言われています。
作物の健全生育にとって一番良い土壌環境は、細菌類内でも放線菌・窒素分解固定菌・
光合成菌等の数が多く、雑菌類が少ないほど良いのです。
土づくりをしっかり行った残渣物の少ない優良な土壌は、細菌類100に対して、
善玉菌種(放線菌系40〜50くらい、窒素分解固定菌系15〜20くらい、光合成菌系等10〜15くらい)が
90%くらいで、雑菌類(カビの一種)10くらいであるのに対し、病害の発生が多い土壌では、
雑菌類が多くなり順序が逆になっているのです。
この事から細菌類の種類と数が、豊富な土壌に変えてやることが重要な事が伺えます。
森林などでは、どうして肥料を与えていないのに樹木等は、健全に育 っているのでしょうか。
それは、動食物の死骸、落ち葉、枯れ枝等を微生物が分解し、その養分を植物に供給しているからです。
即ち、微生物が森林を育てていると、言えるのではないのでしょうか。
微生物は、顕微鏡を使わなければ見えないぐらい小さい生き物(トーマス菌郡は1g中20億個くらい)
ですが、この小さな生き物が有機物を酵素によって消化、分解し植物が養分を吸収し易くして互いに助け
合っているのです。
(動植物の共存共栄)根に歯を持たない作物が栄養分を体内に取り入れる事ができるのも、
土壌微生物が土壌中の有機物を酵素によって消化分解(低分子構造化に)してくれるからであります。
だからといって、なにもしなければ微生物は増えません。そして大きな仕事をしてくれません。
微生物に食べ物と住みやすい環境(繁殖し易い)を与えてやらなければ、微生物は繁殖出来ません。
微生物は昼夜を問わず活動しておりますから、最大限に効果を出せる様にする事なのです。
すなわち、微生物の餌となる有機物をバランス良く配合【炭素率を整え】し、
団粒構造の土壌づくりをする事により、土壌微生物は有効に働き、良い作物を作り出してくれるのです。
作物の成長は空気中の炭酸ガス、窒素ガスと太陽からのエクエネルギーによる光合成の働きでイオン化さ
れた成長要素(窒素、リン酸、カリ)や、ビタミンや腐植酸等を、根に供給し、根より分泌される糖分、
アミノ酸、ビタミン等の栄養分の一部が、微生物の餌となり、
再びアミノ酸、低分子量核酸、有機物、ビタミンやホルモン類等の成長因子を造り、
根に供給しております。(生理活性物質と称します。)
トーマス菌は、微生物の働きがハッキリ出ます。
有機物や残渣類を分解するのに3〜4週間、腐植が進み肥料効果として十分に発揮し始まるのが
2〜3ヶ月頃より、従って定植前2〜3ヶ月に施工した方が初期生育から順調に育ってくれます。
(但し、有機物配合の炭素率の割合や、未分解物等がどの程度土中にあるか、
また種類などにより左右されます)
まず、堆肥等の有機物を使用するには、偏らずバランス良く配合する事です。
これは、良い有機土壌を形成し作物を健全に育てるために大変重要な事なのです。
そこで、炭素率を整えてと、良く耳にする言葉がありますが、
人間で言う栄養バランスと理解して下さい。
炭素率(C/N比)とは、有機物中の炭素(C)量を窒素(N)量で除したものです。
微生物は、エサの中の炭素のかなりの部分をエネルギー源として使い、
残りは細胞の構成材料に使います。
もちろん窒素も使いますが、炭素100に対し15程でわずかです、
窒素の多いエサ(アミノ酸や核酸)の時には窒素が余りものとして微生物細胞の外に出されます、
これが「窒素の無機化」です。
中略
作物の成長は空気中の炭酸ガス、窒素ガスと太陽からのエクエネルギーによる光合成の働きでありますが
大切な事は土中でイオン化された種々なる成長要素(窒素、リン酸、カリ)の他に、
無数の土中微生物の働きによる成長要素、ビタミンや腐植酸等の成長養素を根に供給しているだけではな
く、微生物は逆に根より出す分泌分を餌として成長因子を造りそれ等を根に供給している。
これが先に云う作物の根と微生物と土壌の関連であって根と微生物の共生共存であります。
●根の廻りには無数の微生物が生息し自分自身の生命活動を営んでおり、
アミノ酸、低分子量核酸、有機物、ビタミンやホルモン類等を分泌しております。
そこで未熟的な腐植ではなく良質なバランス的腐植体を土中に投与すると各種の微生物が直ちに
増殖し各自各々の菌体を増殖すると共に有機物を無機化して各種の有機物を分泌し、
また酸素圧の調整や炭酸ガス濃度の増加等の影響を根に与える働きもする。
これをいわゆる根と土中微生物の共生、共存であります。
それは根圏微生物の自分達の生きるための働きですが、
それが作物の生命力と健康な栄養を含む作物の収穫となるのです.
●作物の根より分泌物の主な要素は光合成で造られた糖分、アミノ酸、ビタミン等の栄養、
養分の一部が根より分泌されて土中に生息する無数の微生物の餌となり再び成長因子に
変化され作物根に供給しております。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
農業は科学です。
講演会の中でも、高度な専門知識がないために、分からなかったこともあるのですが...
団粒構造とは?
についても記述されてました。
団粒構造とは、土の中にある小さな単位が団子になることです。
土の中には岩石鉱物や粘土、腐植や微生物など小さなものがあり、
これらが電気的にプラス・マイナスで結ばれたり、
菌の出す粘質物質で糊付けされたりして、団子状に寄り合され、
こうして一旦出来た団子が更に寄り合って大きな団子になります。
水にさらされても壊れにくく、1ミリ〜5ミリになった団子を団粒と呼び、
この団粒で出来た土を団粒構造化された土と言います。
団粒構造は、微生物や腐植の導入により土中の微生物層の改善・土の団粒構造化が促進され、
排水性・保水性・通気性など、肥えた理想的な土壌にする事なのです。
従いまして、土づくりの基本は、団粒構造を形成する事、作物の根がしっかりと張り、
健全に生育が出来る土壌を作る事につきます。
単粒・細粒構造の土壌を団粒構造の土壌へ作り変える事なのです。
堆肥や緑肥(有機物)を施した土の中には、微生物、昆虫、ミミズ等のたくさんの生き物が棲み、
いつも土を耕しています。
そして、昆虫やミミズ等の小動物の分泌物、作物の根から排出される分泌物【有害代謝産物】や、
微生物からの分泌物、カビの菌糸などが土の粒子を団子状に結びつけて、団粒にするのです。
それが土づくりを怠り化学肥料の多用は、もともと火山性の酸性土壌だった日本の田畑を更に
酸性化させているのです。
ほとんどの作物は、弱酸性から中性が生育しやすいと言われています。
団粒の構造は、単粒よりも大きく凸凹が多く内部に小さな隙間を多く持って形成されます。
これら大小の団子粒が組み合わさる事により、さまざまな隙間をもった土壌となり毛管水をしっかりと
保持【保水性】して土が乾くのを防ぐとともに、余分な水は短時間に排除【排水性】する機能を有します。
そして、団粒の隙間を通り土中深くまで空気が届く【通気性】様になります。
単粒土の中の水は、晴天が続くと地表に移動しすぐに乾燥し、パサパサに固まり、逆に多く水を含むと、
トロトロ状になり通気性が阻害され根腐れなどを起こし易くなります。
こうした隙間には細菌、放線菌、その他、さまざまな菌群が共存し、更に団粒化が進みます。
団粒化した土壌は、ふかふかで軟らかく、養分供給力も高くなります。
その結果、雨水を蓄え日照りの時は、作物に水を与え、冷夏でも土の中は、温かく酸素を取り込みやすく、
そして微生物などが放出する抗生物質、ホルモン、ビタミン類のおかげで病害虫や、
天候不順時にも強い健全な作物ができるのです。
なぜ、化学肥料を多用すると、作物は病害虫に弱くなるのか?
結果から言うと、病原菌及び害虫の数が増えるからなのですが、
ではなぜ病原菌及び害虫が増えるのか。化学肥料を多用すると、土壌が痩せて作物の毛細根が
発達しなくなり有用微生物が棲み処を奪われ数が減少する事により、
生態系のバランスが阻害されるからです。
有用微生物が餌としている有機物(未分解物や残渣類)が余ってくるので、
それを餌として病原菌の数が増えるのです。
有用微生物、病原菌それぞれ同じように有機物を餌としているが病原菌よりも有用微生物の方が有機物を
急速に利用するため、餌のない病原菌は、繁殖できなくなり、休眠状態になり悪さをしなくなります。
したがって、土壌中には有用微生物が多い方が良い訳です。
数が増えた病原菌は、害虫などが付けた傷口等から作物体内に侵入し、
爆発的に増殖し病害症状が出てきた時には、手遅れで枯死してしまうこともあります。
結論としては
自然の恵みである、有機物・微生物による土づくりです。土壌は栽培のための道具だけでなく、
生命力に富む植物にとって、住みやすく育ちやすい土壌にし、植物が健康に育つ環境を作って
あげる事なのです。(土壌生態系を自然な状態に戻すことです)
■生態活用と生態活用効果を生かすには?
生態は生態学(エコロジー)の生態で、植物と動物そして土中の微生物や小動物など、
あらゆる生物の共存共栄の、バランスで成り立っているのです。
従いまして、有機物・微生物など天然素材のみを使い、環境を汚染しないで、直接・間接的に植物や、
人間を健康にする事なのです。
と締めくくってます。
なるほどと思えるのは、「森はなぜ育つか?」ですね。
どうして肥料を与えていないのに樹木等は、健全に育 っているのでしょうか。
動食物の死骸、落ち葉、枯れ枝等を微生物が 分解し、その養分を植物に供給しているからです。
微生物が森を育てているのですね。
この森の状態を再現するが「ナサラ農法」だったという訳です。
人類の農業の歴史や工夫、沖縄における昔の農業のあり方や現代の農業の新技術を
組み合わせて、「沖縄の農業で栽培される野菜が、いかに健康度をキープできるのか?」
がキーワードです。
単に、「有機栽培だからいい」ではなくて、しっかりとした「理由」を提示して、
だいこんの花が理想とする「健康野菜作り」を志向していかねばならないと思いました。
特に戦後の化学肥料を使う沖縄の農業のあり方を改め、
沖縄の自然環境(農場の土など)が「再生」できるような仕組み作りこそが求められてます。
ナサラ農法は、まさにこの点をしっかり表現してます。
しっかりと理論や仕組みを学びつつ、新しい農業技術にも挑戦していきたいですね。
特に、ITを駆使した栽培管理は、将来の農業を支える基礎技術となると思います。
「経験や勘」はとても大事ですが、「経験」をデータ化し、次の作業に役立ていくことは
ITの得意分野です。
様々な分野から、「農業のあり方」を検証し、沖縄の豊かな社会を作っていきたいですね。
国も、有機農業についてはいろいろ予算を出してきてます。
有機農業先進国では、国土の15%が有機農場に変わっているところも出てますが、
日本は、0.19%しか普及してないという数字もあります。
循環型農業の振興が大切ですね。
2007年のだいこんの花安謝店のスライドショー
農業技術の勉強を本格的にはじめている訳ですが、「基本」となる「有機農業」の「概念」と
現代社会のねじれた「農業」の現実に悩んでいたところ、ナサラ農法に出会いました。
近藤先生や今井田先生が話される「自然土壌再生理論」について、自分なりに消化したくネットで
検索してみました。
「土壌を改良して、植物が育つ環境を整えること」は、すでに多くの農法の中で語られてます。
ちょっと異色だなと思ったのは、「アープ・トーマス・オルガ菌」です。
HPでは、
アープ・トーマス博士とトーマスバクテリア
アメリカの若き医師アープ・トーマスは、自然界と人類の健康について深い関心を抱いて研究を志し、
『食糧の健全なる栄養源は、土壌にある』と確信して各地の土壌を研究していく中に、
豊穣な土壌ほど多くの微生物が無数に存在している事を発見・解明しました。
以来、半世紀にわたって土壌バクテリアと農作物に関する研究に没頭し、
南北アメリカ大陸はもとより世界各地でバクテリアの採集に専念した。
その間、合衆国政府及び各大学の応援を得て、数々の実験を繰り返し、
誰もがなし得なかった土壌バクテリアの利用法と、バクテリアの純粋培養に成功しました。
また、トーマス博士は、フランスのパスツール研究所にも度々出向して、
乳酸菌の研究にあたり、人類の腸内で生存できる乳酸菌の研究に成功し、
品名を『アシドフィラック』と命名した。
この事は、世界中の医学界から称賛され、1911年パスツール研究所の文献にも記載され、
パスツール研究所は、トーマス博士の功績を称える意味で、アシドフィラックの版権をトーマス博士に
贈呈しました。
1953年トーマス博士は、有機物質の発酵機を発明し、『アープ・トーマス・ダイゼスター』
と命名し、世界に発表しました。
このダイゼスターは、バクテリアの発酵メカニズムに、最良の環境を与え、短時間で有機物質の分解が
可能で、1日〜3日で優秀な有機肥料を製造できる装置です。
当時トーマス博士は、都市ゴミをダイゼスターマシーンにて製造した有機肥料を、
“オルガノ”と称し合衆国の各地農場に提供し、
彼等の農場から幾多の称賛の詞が送られています。
その後、欧米各地にダイゼスターマシーンの装置が建設され、
トーマスバクテリアの使用によって有機肥料として抜群の成績を治めています。
人類の「健康」に生涯を捧げた“偉大なる開発者”として、アープ・トーマス博士の名は、
歴史に刻まれ、永遠に不滅であります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
作物と土壌と微生物
土づくりをしっかり行った微生物豊富な土壌では、
土に張る植物の根から、無数の毛細根が発達し、よりいっそう微生物の餌と棲み処が増し、
作物が健全に生育できる様になります。
植物の根は、炭水化物、アミノ酸、有機酸などを分泌しており植物の根の周囲に棲む微生物は、
それらを求めて集り、互いに助け合う事により、微生物の方もアミノ酸や核酸の塩基類を始め多
種類のビタミン類を分泌し、作物の根へ供給しているのです。
このように植物の根と微生物は共存共栄しているのです。
アープ・トーマス曽田研究所では、曽田氏と、現社長の佐藤忍氏による液体化製法に成功し、
臨床試験を繰り返しながら、菌種の組み合わせ、使用倍率などを適性化し、
今日の特殊高濃度有機液体肥料「E・スケール&健康家族」が誕生しました。
更に研究と臨床を重ねているうちに、あまりにも一定した菌種の働きが「炭素率」の高い有機物を
多用した圃場の「窒素飢餓」と、生物等の未分解物が多い圃場での急激な分解による根の障害等がで
ること等を確認する事により、益々アープ・トーマス・オルガ菌の平らな働きに自信を覚えながら、
経験を経て1999年に、現在のアープ・トーマス・オルガ菌の概要と、
効果的使用方法マニュアルを作成するに至りました。
(株)バイオ・グリーン社は、『自然環境農法』と命名した農法で、肥沃な土壌形態を造ること、
『豊かな実りは自然の土壌から』を基軸に多くの方々の理解と、これからの農業、
そして地球規模での環境問題に貢献できる事を願うと共に、
歴史を経てアープ・トーマス・オルガ菌を継綬して来た諸先生方の意思を抱きながら、
それを伝え、多くの方々に喜んで頂きたく、現在、全国各地を廻り、「土づくり」の話を
させて頂いている所であります。
微生物にも様々な種類があります。
微生物の種類はおよそ細菌1,600、菌類(カビ)45,000、原生動物 44,000と言われています。
作物の健全生育にとって一番良い土壌環境は、細菌類内でも放線菌・窒素分解固定菌・
光合成菌等の数が多く、雑菌類が少ないほど良いのです。
土づくりをしっかり行った残渣物の少ない優良な土壌は、細菌類100に対して、
善玉菌種(放線菌系40〜50くらい、窒素分解固定菌系15〜20くらい、光合成菌系等10〜15くらい)が
90%くらいで、雑菌類(カビの一種)10くらいであるのに対し、病害の発生が多い土壌では、
雑菌類が多くなり順序が逆になっているのです。
この事から細菌類の種類と数が、豊富な土壌に変えてやることが重要な事が伺えます。
森林などでは、どうして肥料を与えていないのに樹木等は、健全に育 っているのでしょうか。
それは、動食物の死骸、落ち葉、枯れ枝等を微生物が分解し、その養分を植物に供給しているからです。
即ち、微生物が森林を育てていると、言えるのではないのでしょうか。
微生物は、顕微鏡を使わなければ見えないぐらい小さい生き物(トーマス菌郡は1g中20億個くらい)
ですが、この小さな生き物が有機物を酵素によって消化、分解し植物が養分を吸収し易くして互いに助け
合っているのです。
(動植物の共存共栄)根に歯を持たない作物が栄養分を体内に取り入れる事ができるのも、
土壌微生物が土壌中の有機物を酵素によって消化分解(低分子構造化に)してくれるからであります。
だからといって、なにもしなければ微生物は増えません。そして大きな仕事をしてくれません。
微生物に食べ物と住みやすい環境(繁殖し易い)を与えてやらなければ、微生物は繁殖出来ません。
微生物は昼夜を問わず活動しておりますから、最大限に効果を出せる様にする事なのです。
すなわち、微生物の餌となる有機物をバランス良く配合【炭素率を整え】し、
団粒構造の土壌づくりをする事により、土壌微生物は有効に働き、良い作物を作り出してくれるのです。
作物の成長は空気中の炭酸ガス、窒素ガスと太陽からのエクエネルギーによる光合成の働きでイオン化さ
れた成長要素(窒素、リン酸、カリ)や、ビタミンや腐植酸等を、根に供給し、根より分泌される糖分、
アミノ酸、ビタミン等の栄養分の一部が、微生物の餌となり、
再びアミノ酸、低分子量核酸、有機物、ビタミンやホルモン類等の成長因子を造り、
根に供給しております。(生理活性物質と称します。)
トーマス菌は、微生物の働きがハッキリ出ます。
有機物や残渣類を分解するのに3〜4週間、腐植が進み肥料効果として十分に発揮し始まるのが
2〜3ヶ月頃より、従って定植前2〜3ヶ月に施工した方が初期生育から順調に育ってくれます。
(但し、有機物配合の炭素率の割合や、未分解物等がどの程度土中にあるか、
また種類などにより左右されます)
まず、堆肥等の有機物を使用するには、偏らずバランス良く配合する事です。
これは、良い有機土壌を形成し作物を健全に育てるために大変重要な事なのです。
そこで、炭素率を整えてと、良く耳にする言葉がありますが、
人間で言う栄養バランスと理解して下さい。
炭素率(C/N比)とは、有機物中の炭素(C)量を窒素(N)量で除したものです。
微生物は、エサの中の炭素のかなりの部分をエネルギー源として使い、
残りは細胞の構成材料に使います。
もちろん窒素も使いますが、炭素100に対し15程でわずかです、
窒素の多いエサ(アミノ酸や核酸)の時には窒素が余りものとして微生物細胞の外に出されます、
これが「窒素の無機化」です。
中略
作物の成長は空気中の炭酸ガス、窒素ガスと太陽からのエクエネルギーによる光合成の働きでありますが
大切な事は土中でイオン化された種々なる成長要素(窒素、リン酸、カリ)の他に、
無数の土中微生物の働きによる成長要素、ビタミンや腐植酸等の成長養素を根に供給しているだけではな
く、微生物は逆に根より出す分泌分を餌として成長因子を造りそれ等を根に供給している。
これが先に云う作物の根と微生物と土壌の関連であって根と微生物の共生共存であります。
●根の廻りには無数の微生物が生息し自分自身の生命活動を営んでおり、
アミノ酸、低分子量核酸、有機物、ビタミンやホルモン類等を分泌しております。
そこで未熟的な腐植ではなく良質なバランス的腐植体を土中に投与すると各種の微生物が直ちに
増殖し各自各々の菌体を増殖すると共に有機物を無機化して各種の有機物を分泌し、
また酸素圧の調整や炭酸ガス濃度の増加等の影響を根に与える働きもする。
これをいわゆる根と土中微生物の共生、共存であります。
それは根圏微生物の自分達の生きるための働きですが、
それが作物の生命力と健康な栄養を含む作物の収穫となるのです.
●作物の根より分泌物の主な要素は光合成で造られた糖分、アミノ酸、ビタミン等の栄養、
養分の一部が根より分泌されて土中に生息する無数の微生物の餌となり再び成長因子に
変化され作物根に供給しております。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
農業は科学です。
講演会の中でも、高度な専門知識がないために、分からなかったこともあるのですが...
団粒構造とは?
についても記述されてました。
団粒構造とは、土の中にある小さな単位が団子になることです。
土の中には岩石鉱物や粘土、腐植や微生物など小さなものがあり、
これらが電気的にプラス・マイナスで結ばれたり、
菌の出す粘質物質で糊付けされたりして、団子状に寄り合され、
こうして一旦出来た団子が更に寄り合って大きな団子になります。
水にさらされても壊れにくく、1ミリ〜5ミリになった団子を団粒と呼び、
この団粒で出来た土を団粒構造化された土と言います。
団粒構造は、微生物や腐植の導入により土中の微生物層の改善・土の団粒構造化が促進され、
排水性・保水性・通気性など、肥えた理想的な土壌にする事なのです。
従いまして、土づくりの基本は、団粒構造を形成する事、作物の根がしっかりと張り、
健全に生育が出来る土壌を作る事につきます。
単粒・細粒構造の土壌を団粒構造の土壌へ作り変える事なのです。
堆肥や緑肥(有機物)を施した土の中には、微生物、昆虫、ミミズ等のたくさんの生き物が棲み、
いつも土を耕しています。
そして、昆虫やミミズ等の小動物の分泌物、作物の根から排出される分泌物【有害代謝産物】や、
微生物からの分泌物、カビの菌糸などが土の粒子を団子状に結びつけて、団粒にするのです。
それが土づくりを怠り化学肥料の多用は、もともと火山性の酸性土壌だった日本の田畑を更に
酸性化させているのです。
ほとんどの作物は、弱酸性から中性が生育しやすいと言われています。
団粒の構造は、単粒よりも大きく凸凹が多く内部に小さな隙間を多く持って形成されます。
これら大小の団子粒が組み合わさる事により、さまざまな隙間をもった土壌となり毛管水をしっかりと
保持【保水性】して土が乾くのを防ぐとともに、余分な水は短時間に排除【排水性】する機能を有します。
そして、団粒の隙間を通り土中深くまで空気が届く【通気性】様になります。
単粒土の中の水は、晴天が続くと地表に移動しすぐに乾燥し、パサパサに固まり、逆に多く水を含むと、
トロトロ状になり通気性が阻害され根腐れなどを起こし易くなります。
こうした隙間には細菌、放線菌、その他、さまざまな菌群が共存し、更に団粒化が進みます。
団粒化した土壌は、ふかふかで軟らかく、養分供給力も高くなります。
その結果、雨水を蓄え日照りの時は、作物に水を与え、冷夏でも土の中は、温かく酸素を取り込みやすく、
そして微生物などが放出する抗生物質、ホルモン、ビタミン類のおかげで病害虫や、
天候不順時にも強い健全な作物ができるのです。
なぜ、化学肥料を多用すると、作物は病害虫に弱くなるのか?
結果から言うと、病原菌及び害虫の数が増えるからなのですが、
ではなぜ病原菌及び害虫が増えるのか。化学肥料を多用すると、土壌が痩せて作物の毛細根が
発達しなくなり有用微生物が棲み処を奪われ数が減少する事により、
生態系のバランスが阻害されるからです。
有用微生物が餌としている有機物(未分解物や残渣類)が余ってくるので、
それを餌として病原菌の数が増えるのです。
有用微生物、病原菌それぞれ同じように有機物を餌としているが病原菌よりも有用微生物の方が有機物を
急速に利用するため、餌のない病原菌は、繁殖できなくなり、休眠状態になり悪さをしなくなります。
したがって、土壌中には有用微生物が多い方が良い訳です。
数が増えた病原菌は、害虫などが付けた傷口等から作物体内に侵入し、
爆発的に増殖し病害症状が出てきた時には、手遅れで枯死してしまうこともあります。
結論としては
自然の恵みである、有機物・微生物による土づくりです。土壌は栽培のための道具だけでなく、
生命力に富む植物にとって、住みやすく育ちやすい土壌にし、植物が健康に育つ環境を作って
あげる事なのです。(土壌生態系を自然な状態に戻すことです)
■生態活用と生態活用効果を生かすには?
生態は生態学(エコロジー)の生態で、植物と動物そして土中の微生物や小動物など、
あらゆる生物の共存共栄の、バランスで成り立っているのです。
従いまして、有機物・微生物など天然素材のみを使い、環境を汚染しないで、直接・間接的に植物や、
人間を健康にする事なのです。
と締めくくってます。
なるほどと思えるのは、「森はなぜ育つか?」ですね。
どうして肥料を与えていないのに樹木等は、健全に育 っているのでしょうか。
動食物の死骸、落ち葉、枯れ枝等を微生物が 分解し、その養分を植物に供給しているからです。
微生物が森を育てているのですね。
この森の状態を再現するが「ナサラ農法」だったという訳です。
人類の農業の歴史や工夫、沖縄における昔の農業のあり方や現代の農業の新技術を
組み合わせて、「沖縄の農業で栽培される野菜が、いかに健康度をキープできるのか?」
がキーワードです。
単に、「有機栽培だからいい」ではなくて、しっかりとした「理由」を提示して、
だいこんの花が理想とする「健康野菜作り」を志向していかねばならないと思いました。
特に戦後の化学肥料を使う沖縄の農業のあり方を改め、
沖縄の自然環境(農場の土など)が「再生」できるような仕組み作りこそが求められてます。
ナサラ農法は、まさにこの点をしっかり表現してます。
しっかりと理論や仕組みを学びつつ、新しい農業技術にも挑戦していきたいですね。
特に、ITを駆使した栽培管理は、将来の農業を支える基礎技術となると思います。
「経験や勘」はとても大事ですが、「経験」をデータ化し、次の作業に役立ていくことは
ITの得意分野です。
様々な分野から、「農業のあり方」を検証し、沖縄の豊かな社会を作っていきたいですね。
国も、有機農業についてはいろいろ予算を出してきてます。
有機農業先進国では、国土の15%が有機農場に変わっているところも出てますが、
日本は、0.19%しか普及してないという数字もあります。
循環型農業の振興が大切ですね。
2007年のだいこんの花安謝店のスライドショー
Posted by だいこんの花お知らせ隊 at 07:22│Comments(0)
│オーガニック