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2010年09月22日

在来種である島大豆について

昨日、沖縄県南部農業改良センターさんにお伺いして、大豆の栽培についていろいろ教えていただきました。

南部の各地からお問い合わせもあるようです。

在来種の大豆が注目されはじめていますが、前途多難ではあるものの、

食文化の継承という意味では避けては通れないですね、大豆の栽培は。

旧沖縄県農業試験場 園芸支場 根茎作物研究室の資料を見せていただきました。

2003年の単年度の試験研究でした。

この研究が最新の研究だと思います。

在来種の品種については

1.青ヒグ 2.低アンダー 3.ナチベー 4.高アンダー 5.オウジアンダー 
6.小浜種(白花) 7.小浜種(紫花) 8.茶大豆 9.下大豆

播種時期は、3月中旬が多いですね。約3ヶ月後に収穫できたとのこと。

「5.オウジアンダー」と「ナチベー」は初めて聞く品種でした。

当社は経済栽培を目指して、「フクユタカ」を植えましたが、先の台風で全滅してしまいました。

秋植えの準備を進めています。

在来種の意味は、とても大きく農民の汗と努力の結晶でここまで保存されてきていると思われます。

厳しい自然と向き合いなのがら、独自のノウハウで選別して残ってきています。

残念ながら、私の周りでも「在来種で作った昔の島豆腐のことを教えていただける方」は少ないですね。

1960年代はじめまではよく作られていました。

約50年前の話なので、60才以上の方に聞くと分かるかもしれませんね。

在来種の大豆の島豆腐がマーケットから消えて久しいですが、各地で復活の動きもあります。

繁多川公民館のメンバーさんの取り組みや読谷のそら豆味噌クループの方や大宜味村の取り組みなどがあります。

当社は今帰仁村で展開していきますが、しばらくは種を増やす方向で頑張っていきたいと思います。

食文化が消えていくスピードは早いものがあります。

沖縄そばの小麦も従来は沖縄産。

島豆腐も従来は島大豆でした。

ただ今の食品産業を支えているメーカーさんに責任はなく、失うことを何とも思わなかった生活者側に主な責任はあると思います。

島豆腐や沖縄そばの食品加工メーカーさんにしてみれば、

アメリカから安くて良質の小麦や大豆が安定的に入ってくると生産計画がスムーズにいくからです。

作り手側の発想でいくとこのような流れになりますが、農業側から見ると、一挙に輸入モノに市場を奪われたとなります。

日本の自給率が急降下する時期と沖縄の自給率が急降下していく時期は一致しています。

国内の小麦生産農家や大豆生産農家を保護することなく、市場を輸入商社に任せた結果ではないでしょうか。

しかし、もうそろそろ考えを改めてもいいのでは。

地球環境のことを考えてもアメリカからいつまでも輸入していることが正しいことなのか???。

生物多様性の観点からも、在来種を守る方向に動いてもいいのではないでしょうか。

在来種は何百年もかかって築き上げた農業技術の結晶でもあります。

私たちの世代で終わりにするには、あまりにも愚かなような気がします。

経済性ばかりを重視するのではなく、自らの文化的な価値へシフトするライフスタイルが求められているのでは。

米、麦、大豆、芋の文化をしっかり継承していきたいですね。















Posted by だいこんの花お知らせ隊 at 11:36│Comments(0)
 
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